療養場所で変わらない治療を

療養場所で変わらない治療を

療養場所で変わらない治療を


ホスピス病棟で経験を積んだ梅田さんは、「病気のために納得のいく時間を過ごせていない人に、どうやったらもっと力になれるか」を学ぶために、看護大学に入る。以来、イギリスをはじめとした海外で緩和ケアの研修を受けたり、大学院に行ったりと「学ぶ」ことと、現場で働くことを交互に繰り返してきた。
現在は、大学病院で非常勤として働きながら、看護師を対象にした教育と、緩和ケアを必要とする患者さんやご家族への相談事業を行う「株式会社緩和ケアパートナーズ」を立ち上げて活動している。

病気をきっかけに生きにくくなった人が、もっと自分らしく生きられるように。治療を始めても自分の人生を生きられるように――。
そのサポートをしたいというのが、梅田さんがめざすことだ。これを叶えるには、「どんな場所でも望む医療が受けられるよう、医療者の意識を変えることと、『あなたが選んでいいんですよ』と患者さんを力づけることが必要」と梅田さんは言う。

療養場所で変わらない治療を

「『家で療養しているから抗がん剤は使えない』『在宅だったら点滴はしないけれど、病院だったらこういうとき点滴しますよね』といった話を耳にすると、とても悔しい。『病院でも家でも、あるいはホームのような居宅でも、患者さんにとって適切な医療が提供できたら』と思ってしまいます。薬を使うかどうか、点滴をするかどうかは、家にいようが病院にいようが違わないはずです」
在宅だと十分な治療ができない、病院だと何か治療をやらなくてはいけない。「どこにいるか」で治療が変わるということが往々にしてあるという。

「看護師の意識も、『病院』『在宅』など"場所に所属しているナース"になっているのだと思います。その意識を、患者さん一人ひとりの希望を叶える"患者さん専属のナース"に変えていきたいのです」


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