MR:行動の背後にあるディスカッション。チームで仕事を進める面白味。

プライマリーケア事業部 プライマリーケア営業統括部

東京営業部 東京第六営業所

経営学部卒 2013年入社


診察室の椅子に、医師の信念が表れていた

東京・渋谷区の開業医を中心に営業活動しています。これまでの仕事で印象に残っているのは、信頼関係の構築に苦戦していたある施設でのことです。なかなか話を聞いていただけないため、毎週木曜15時に訪問すると決めて、顔を出すことだけを続けていました。ある日、訪問が遅れて16時になってしまった時のこと。医師が私の顔を見るなり、「今日は15時ではなかったね」と声をかけてくださったのです。私が定期定時訪問していることを医師は知っていたのでした。少し関係が築けたある日、私は診察室に置かれた患者さん用の椅子が、医師の椅子と同じように背もたれが付いていることに気づきました。じつはその医師は、患者さんと対等の目線に立って診察したいという信念があり、椅子にその気持ちが込められていたのです。そこに気づいてから、医師との信頼関係が深まっていき、ノバルティス ファーマの薬剤を次々に採用していただけるようになりました。

思い出深い成功体験ですが、じつはこのエピソードの裏には、多くの先輩方の助言がありました。「同じ時刻に定期訪問してみてはどうか」「医師の治療に関する考え方を深く知るために、クリニック内をよく観察すること」といったアドバイスをいただいていて、それを実行したからなのです。MRは一人で行動することの多い仕事ですが、その行動の背後には、たくさんのディスカッションが隠れています。表舞台では一人で行動していても、裏側ではチームで戦略を立て、協力して行動しているのです。今、私は糖尿病領域に関して、営業所メンバーに活動促進を促す役割を担っていますが、毎月、会議をファシリテートし、モチベーションを高める方策を提案しています。営業所メンバーと自由闊達に意見を交換しながら、どうすれば成果に結びつくのか、知恵を絞る日々です。入社前に描いていたMRのイメージとは異なって、チームで仕事を進めていく面白味があります。


患者さんの小さな生活変化も、自分なりの「ゲームチェンジ」

就職活動をするにあたって、私は周囲の人が自分をどのように見ているのかを客観的に知る“他己分析”に力を入れていました。そこで見えてきたのは、「苦しんでいる人たちのための仕事」「対外的に人と接する営業職」が向いているということです。金融、食品、ブライダルなどさまざまな業種の説明会に参加していましたが、他己分析の結果から、製薬会社のMRが自分に合っているかもしれないと思うようになりました。そんな中でノバルティス ファーマの説明会で「ゲームチェンジ」という言葉に出合います。患者さんやその家族の人生を変えてしまうような革新的な治療薬をノバルティス ファーマは提供しているという意味が、「ゲームチェンジ」という言葉に込められていました。この言葉を聞いた時、自分もその一員として働きたいという気持ちが芽生えました。ノバルティス ファーマの人たちが、皆さん元気でパッションがあることも印象的で、「他社とは違う、ここで働きたい」という気持ちを高めてくれました。

プライマリーケア領域では、生活習慣病を多く扱うため、一つの薬剤によって命が救われるというドラマチックな場面に出合うことはあまりありません。しかし、薬剤の効果によって、患者さんの生活を変えることは、しばしば起こっています。そこで、医師や薬剤師から、患者さんの話を聞くのは、私の大きな楽しみの一つです。「閉じこもりがちの生活だったのに、薬のお蔭で最近は旅行にもでかけたみたいだよ」といった患者さんの話を聞くと、この仕事をしていて本当によかったと思います。一般的な言葉の使われ方とは違うかもしれませんが、こうした小さな生活の変化でも、私の中では立派な「ゲームチェンジ」なのです。そんな話を一つでも多く聞くために、日々の活動に汗を流していると言っても過言ではありません。


女性の登用に積極的な会社。ロールモデルを目指したい

ノバルティス ファーマは、たくさんの女性が活躍している会社です。新人だった私の痛恨の失敗を救ってくださったのも、女性の所長でした。私の不用意な発言で医師の怒りを買い、全ての取引を止めると言われてしまったことがあったのです。歴代の先輩方の努力で、ノバルティス ファーマの製品を積極的に使っていただいていた医師だったので、私はただおろおろするばかり。怒りを買った原因は、医師のバックグラウンドをまったく把握せずに発言したことでした。所長に相談すると、私を連れて謝罪に出向いてくれました。所長は医師の前で、「新人ゆえの無知を許してやってください。悪いのはきちんと教育できていなかった私です」といって頭を下げました。そのうえで、所長は自分の営業にかけている思いや、その医師とこれまで二人三脚で患者さんのために頑張ってきたことなどを話しました。医師が納得して許してくださったので私は胸をなで下ろしたのですが、同時に所長の潔い態度と説得力のある話しぶりに深く感動しました。

私は最近結婚したのですが、今後、子どもができたとしても、産休・育休を経て仕事に復帰し、長く働きたいと考えています。ノバルティス ファーマは、新人時代の私を救ってくださった所長もそうですが、女性の登用に積極的な会社です。私も女性が活躍する会社のロールモデルとなれるように頑張りたいと思います。ノバルティス ファーマは男女に関わりなく、常に自分を成長させていこうと考えている人の多い会社です。周りの人たちが一生懸命なので、自然と自分も成長していける。このような環境は一朝一夕に出来上がるものではありません。仕事に対して前向きに取り組みたいと考えている人にとっては、これ以上ないフィールドだと思います。