「頭の中が真っ白になった」「あの日はどの道を通って帰ったのかわからない」
医師から「がんです」と告知されたときのことを、多くの患者さんはこう振り返ります。
心理学で「衝撃の段階」と呼ばれるこの心理状態が続くのは数時間~1日ぐらい。
その後は次第に気持ちが落ち着いていきますが、がんであることをすんなり受け入れられるわけではありません。
がんを告知されたとき、親御さんには話すべきなのか、話さない方がいいのか、迷うかもしれません。
でも、高齢で遠方に住んでいる、何かの理由で疎遠になっているなどの特別な事情がなければ、話した方が良いでしょう。
いえ、むしろ話すべきだと思います。
もし伝えずにいた場合、後になって知ったときに「どうして教えてくれなかったんだ」と悲しまれるに違いないからです。