プレスリリース
報道関係各位
ノバルティス ファーマ株式会社
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:レオ・リー、本社:東京都港区)は、保険薬局の開局・運営および医業経営コンサルティングを行うマイライフ株式会社(代表取締役:糸賀誠、本社:広島県呉市以下、マイライフ)と共同開発している「みんなのがん学校」が2022年10月7日、ドラッグストア「トモズ池尻大橋店」に開設されたことをお知らせします。
今回の設置は首都圏を中心に230店舗超のドラッグストア及び保険薬局を運営する株式会社トモズ(代表取締役:徳廣英之、本社:東京都文京区 以下、トモズ)と、マイライフとノバルティスの三者による、がんについて学ぶ機会の提供とがん検診への関心向上への思いが合致したことから実現しました。
トモズ池尻大橋店に開設される「トモズラボ」内「みんなのがん学校」イメージ図
「みんなのがん学校」は、クイズ形式でがんの基礎的な知識について学ぶことができるタッチパネル式機材です。
2020年12月、広島県呉市のマイライフが運営するオールファーマシータウン内「オールカフェ×タニタカフェ」とオール薬局中通店内に初開設され、その後2021年10月には、広島市、岡山県倉敷市に設置されました。2020年初開設時からおよそ5,400人の方に利用されており、体験者のがん検診受診意向の向上に寄与しています*。
*ノバルティス実施アンケートより
「みんなのがん学校」体験者へのアンケート有効回答数2,300人において、「がん検診受診したいと回答した人」が体験前70%から体験後は86%へ向上(アンケート測定期間2021年10月~2022年9月)
今回「トモズ池尻大橋店」での「みんなのがん学校」開設は首都圏初となりました。今後も首都圏のトモズの店舗で「みんなのがん学校」が開設される予定であり、広島、岡山に続き、首都圏でも多くの方に、がんの基礎的知識を気軽に学ぶ場を提供することで、がん検診受診への関心喚起につながることが期待されます。
ノバルティス ファーマの代表取締役社長であるレオ・リーは、次のように述べています。「ノバルティスでは、四国での産官学連携、長崎における包括連携協定、そして広島の産官連携協定など、県や自治体、特定非営利活動法人や大学などのアカデミア、今回のように保険薬局を営む企業などを含む多様な関係者と提携し、協力関係を結んでいます。ポピュレーションヘルスマネジメント(PHM)の考え方に基づき、患者さんの治療へのアクセス向上や、国民の健康維持、向上への貢献活動を強化しています。今回『みんなのがん学校』を通して、がんについての知識を提供し、検診への意識向上への取り組みを、株式会社トモズの協力もいただきながら首都圏において展開出来る事は、2020年からこの活動を続けてきた弊社にとって、大変嬉しい事です。ノバルティスは、今後も多様な関係者と協業を模索し、継続的に国民の健康維持、向上活動に積極的に取り組んでいきます。」
Population Health Management(PHM)について
PHMとは、ある特定の人口、例えば特定の地域の社会保険受益者などに対し、予防から予後まで長期スパンで疾患リスクを低減する健康管理の仕組みです。慢性疾患は健康管理によって重症化を未然に防ぐことが可能であり、治療にかかるコストを抑えることができます。PHMでは、ターゲットとなる集団に属している人の健康データを収集し、収集したデータ(性別や罹患(りかん)歴など)の中から、集団の中の一人ひとりが慢性疾患に関してどの程度リスクがあるかを分析、その結果に基づき、各人を慢性疾患に対しリスクのある人、既に罹患している人、予後の段階にある人に分類し、それぞれの対象者に適したケアを提供するなど、適切な医療介入を行うことによってリスクの低減をはかります。
出典:株式会社 日立総合計画研究所ウェブサイト
(https://www.hitachi-hri.com/keyword/k105.html)
ノバルティスはPHMに基づくアプローチが、患者さんの治療への適切なアクセスを向上させることができると考え、世界的にPHMのアプローチを取り入れることを推進しています。
PHMを実践することにより、これまで必要な治療が届いていなかった潜在患者さんをより早期から特定できる可能性があり、患者さんの健康維持・改善のみならず、予防やヘルスリテラシーの向上の観点や医療費適正化の観点からも寄与できると考えています。
がん教育・がん対策に関する産官連携協定
2021年3月30日、広島県、広島県呉市、マイライフ株式会社、ノバルティスの間で広島県民、呉市民のがん検診受診率向上を含む、がん対策推進に関して相互に協力して進めるため、産官連携協定を締結しました。協定締結に先立ち、2020年12月、呉市に「みんなのがん学校」を開設し、地域の方々にがんを身近に感じていただく機会の提供を開始しました。2021年10月には、広島市と岡山県倉敷市に、さらに「みんなのがん学校」を開設。さらに、北海道東川町と協業し、2022年7月-11月で町の施設で移動式がん学校を実験的設置しています。町民のがん検診受診意識向上に結び付くかの検証も含め、地域のがん対策、医療課題解決に貢献する活動を強化しています。
四国での産官学連携協定プロジェクト
2020年7月28日の愛媛県、愛媛大学とノバルティスで産官学連携協定締結を皮切りに、四国の各県でそれぞれ循環器病に対する課題が存在していたことから、循環器、心疾患について県民の健康寿命の延伸を目的に、高知県、徳島県、香川県でもそれぞれ県、大学、ノバルティスが産官学連携協定を締結し、活動を展開しています。
2021年11月9日:高知県、高知大学とノバルティスの産官学連携協定締結
2021年11月10日:徳島県、徳島大学とノバルティスの産官学連携協定締結
2021年12月16日:香川県、香川大学とノバルティスの産官学連携協定締結
長崎での包括連携協定
2022年4月18日、循環器疾患および呼吸器疾患に関する地域医療の質向上に向けて、地域医療連携ネットワーク「あじさいネット」を運営する特定非営利活動法人長崎地域医療連携ネットワークシステム協議会、株式会社インテグリティ・ヘルスケア、ノバルティスとの間で包括連携協定を結びました。
ノバルティス ファーマ株式会社について
ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置く医薬品のグローバルリーディングカンパニー、ノバルティスの日本法人です。ノバルティスは、より充実したすこやかな毎日のために、これからの医薬品と医療の未来を描いています。ノバルティスは世界で約11万人の社員を擁しており、8億人以上の患者さんに製品が届けられています。ノバルティスに関する詳細はホームページをご覧ください。
https://www.novartis.co.jp
以上
ノバルティス ファーマ の「みんなのがん学校」、首都圏のドラッグストア トモズで開設 - 市民に身近な薬局との協力により、がん検診への関心喚起、受診率向上にさらなる貢献を‐(PDF 304KB)