プレスリリース
報道関係各位
ノバルティス ファーマ株式会社
この資料は、ノバルティス(スイス・バーゼル)が2023年8月11日(現地時間)に発表したものを日本語に翻訳(要約)したもので、参考資料として提供するものです。資料の内容および解釈については、英語が優先されます。英語版は、https://www.novartis.comをご参照下さい。
- 臨床段階のバイオ医薬品企業であるチヌーク・セラピューティクス社の買収が前払い金32億米ドルで完了
- 本取引により、IgANを対象に第3相試験が行われている2つの資産、経口エンドセリンA受容体拮抗薬のアトラセンタン及び抗APRILモノクローナル抗体のzigakibartを取得
- 革新的医薬品に焦点を当てるノバルティスの戦略と完全に一致した取引であり、腎臓領域ポートフォリオの大幅な拡大と既存のパイプラインの補完を実現
2023年8月11日、スイス・バーゼル発―ノバルティスは本日、最大35億米ドルの取引額で、米国ワシントン州シアトルに拠点を置き、腎疾患の精密医療の発見、開発及び商業化に注力しているバイオ医薬品企業であるチヌーク・セラピューティクス社(以下、チヌーク社)の買収を完了したことを発表しました。
チヌーク社のパイプラインには、免疫グロブリンA腎症(IgAN)を治療するための後期臨床開発段階にある2つの資産、アトラセンタン及びzigakibart(BION-1301)のほか、研究開発初期段階のプログラムも有しています。現在IgANを対象とした第3相試験を実施中であり、2023年第4四半期に重要なreadout(データの読み出し)が予定されている経口エンドセリンA受容体拮抗薬(ERA)アトラセンタンには、蛋白尿の有意な減少効果が認められています。また、アトラセンタンは他の希少腎疾患に対しても開発初期段階において検討が進められています。zigakibart(BION-1301) は皮下投与用の抗APRILモノクローナル抗体であり、2023年7月にIgANを対象とした第3相試験が開始されました。
ノバルティスの最高経営責任者(CEO)であるヴァス・ナラシンハン(医学博士)は次のように述べています。「この重要な取引完了に際して大変喜ばしく思います。希少かつ重度の慢性腎疾患の患者さんのために、両社のリソースと専門知識を結集して有望な治療薬の開発を進めていけることを期待しています。腎臓領域ポートフォリオを拡大し、医薬の未来を描くことを目指すノバルティスに、チヌーク社のチームを歓迎します。」
チヌーク社の株主には、一株当たり40.00米ドル(総額32億米ドル)が現金で支払われ、これに加えて、特定の規定上の条件を満たした時にさらに一株当たり4.00米ドルを上限として現金が支払われる可能性があり、総計で3億米ドルが追加される可能性があります。
免責事項
本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、現在の予想と異なる場合があることをご了承ください。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照ください。
ノバルティスについて
ノバルティスは、より充実したすこやかな毎日のために、医薬の未来を描いています。社会が直面する数々の重大な疾病負担を軽減するために、価値のある医薬品の創出を志し、研究開発における技術的リーダーシップと新しいアクセスの在り方を追求しています。新薬開発のために、常に世界トップクラスの研究開発費を投資しています。世界の約8億人の患者さんに当社の製品を届けるために、約10万3千人の社員が世界中で働いており、その国籍は140カ国以上に及びます。詳細はホームページをご覧ください。
https://www.novartis.com
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