桑原 暢弘さん
Analytics Engineer, Customer Data and Analytics
通信企業、外資系消費財メーカーを経て2023年の9月にノバルティスに入社。CD&Aに所属し、「データ」部門に携わる。
ノバルティスで社会的に意義のある仕事がしたい
私にとってノバルティスは、3社目の会社になります。これまでの職場でもデータ関連業務に携わってきましたが、もっと社会的に意義のある仕事がしたいと思い、転職活動を始めたのが2023年5月のことでした。
転職活動は、製薬業界に絞って行いました。私は生まれつき聴覚に障害があり、徐々に聴力が悪化していました。今コミュニケーションがとれているのは、数年前に耳の手術をし、人工内耳を装着しているからです。医療業界という大枠に興味を持ったのも、私自身が医療の恩恵を受けた立場だからです。そしてその中で、私の専門スキルを最も活かせそうなのが、製薬業界でした。オファーをいただいたいくつかの会社のうち、ノバルティスの雰囲気とチャレンジングな環境に惹かれ、入社を決意いたしました。
私は、どこで働くかだけでなく、誰と働くかということを非常に大切にしています。どこの会社でも、チャレンジしないといけないこと、課題になっていることは必ずあります。その課題を誰とクリアするかを、会社選びのひとつの軸として、転職活動を続けていました。ノバルティスでは、最終面接が終わったあとに、オファー面談というものがあります。もしノバルティスに入社することになったら、上司と一緒に働くチームの方々。オファー面談でそういった方々とお話ができ、人間性を感じられたことが、入社の大きな決め手となりました。
私は今CD&A(Customer Data and Analytics)という部署に所属しています。CD&Aは、2023年の1月に新設された部署です。私個人としてもそうですが、会社としても大きなチャレンジになります。
入社前から、この業界はデータやITという分野において、チャレンジングな環境であると聞いていました。実際に入社してみて、多くの課題に直面し、悩むことばかりです。ただCD&Aでやっていることは、まさに私の専門であり、強みが活かせるところです。現在この上ないやりがいを感じています。
ノバルティスのデータを一元管理することが大きなミッション
CD&Aの業務は「分析」「データ」「人材」の3つが大きな柱になっています。これは入社前にも伝えられていたし、入社してからも何度も何度も繰り返し言われてきました。データと言っても、製品の売上データ、医師への訪問データ、講演会やセミナーに関するデータ、Approved Emailの送信データなど、様々なものがあります。CD&Aができるまでのノバルティスでは、それらのデータが各部署に散らばっており、もし知りたいデータがあっても「このデータってどこにあるんだろう?」と探すところから始まっていました。それらのデータを皆が使いやすい形でひとつの箱のようなものに集約し、データを探す時間を短縮するのが「データ」という柱の大きなミッションになります。
そしてその箱に集められたデータを活用して、より正確な意思決定に導くのが「分析」。それをCD&Aだけでなく、従業員の誰もができるように教育するのが「人材」のミッションになります。スピードアップの「データ」、正確性アップの「分析」、それを普及させる「人材」。CD&Aが掲げる3つの柱をごく簡単に説明すると、このような表現になるでしょうか。
その中で私は「データ」部門にて、DD&IT (DATA, DIGITAL & IT)と協働して、データマネジメントの推進とデータ基盤の構築に従事しております。
この仕事の最大の意味は、組織内のデータが混乱なく、データが効率的に管理された環境下で、データを一元化することにあります。従来では、例えばAというイベントに参加された先生方、Bというイベントに参加された先生方というバラバラのデータはあっても、Aという先生がこれまでにどんなイベントに参加されたかという調べ方はできませんでした。情報を一元化することで、この先生はこれまでどんなイベントに参加されて、どれぐらいの頻度でMRさんが訪問していて、どんなメールを送っているというのを、先生ごとにわかるようにしたのです。単一の要素よりも複数の要素を掛け合わせた方が、先生へのより良いアプローチに繋がります。「データ」の仕事は「分析」のための下準備と言えるかもしれません。そして、ゆくゆくは「人材」チームと連携して、現場の方々が自身で分析可能な環境(Self-service)を発展させたいと考えています。
私たちの仕事がノバルティスに変化をもたらし、患者さんに貢献する
私たちCD&Aの仕事は、MRさんをはじめノバルティスの従業員をサポートするものです。まず目の前に従業員がいて、その先に医師がいて、さらにその先に患者さんがいる。距離感という観点で言えば、確かに患者さんと私たちは遠いところに位置しているのかもしれません。ですが以前上司と「私たちは何のために仕事をしているか」という話をしたことがありました。「私たちの顧客は医師ですが、医師のために仕事をすることはもちろんのこと、その先の患者さんのために仕事をしていきましょう」。社会的意義のある仕事がしたくてノバルティスに入社した私にとって、上司のこの言葉はとても胸に響くものがありました。
チャレンジすべき事がたくさんありますが、私たちの仕事が、ノバルティスに必ず変化をもたらすものであるという自信はあります。今後も部署内外のメンバーに協力していただきながら、ミッション達成を目指していければと思います。