10月3日、ノバルティスでは、スイス本社ノバルティスファーマ社長 デビッド・エプスタイン、同チーフ・コマーシャル・オフィサー エリック・コルヌートならびにノバルティスファーマ株式会社 代表取締役社長 二之宮義泰、ノバルティスホールディングジャパン株式会社 代表取締役社長 石川裕子が記者会見を行いましたので、内容要旨を公開します。この記者会見は9月30日、厚生労働省大臣直轄の「高血圧症治療薬の臨床研究事案に関する検討委員会」が中間報告書を発表したことを受けて実施したものです。

【会見要旨】
このたびは、日本で行われた医師主導臨床研究につきまして、患者様とそのご家族、医療関係者の皆様をはじめ、多くの方々に多大なご心配とご迷惑をおかけしたこと、また、臨床研究の信頼性を著しく損なうとともに、日本社会の不利益につながる事態を引き起こしてしまったことについて、ノバルティス グループを代表して、心よりお詫びいたします。

私どもは高血圧症治療薬の臨床研究事案に関する検討委員会の報告書において受けたご指摘を厳粛に受け止め、十分反省し、本事案の解決に向けて会社として真摯に取り組んで参ることを表明し、引き続き当局の調査への全面的な協力を通じて、真相解明に協力していきたいと考えております。また、このようなことを繰り返さないよう再発防止に取り組んで参ります。

再発防止策の一環として、ノバルティスのグローバル本社でチーフ・コマーシャル・オフィサーであるエリック・コルヌート(Eric Cornut)を日本のノバルティスの会長に任命しました。コルヌートは、ノバルティス本社による日本のノバルティスに対するガバナンスの強化に努めます。また、ノバルティス ファーマ株式会社に再発防止委員会を設置します。この委員会はノバルティスの役員と社外の専門家により構成され、再発防止について助言します。さらに、日本におけるノバルティスの最高経営責任者である石川と二之宮の両社長は、利益相反の状態を見過ごしてきたことを反省する意味で、今回の事案が解決するまで30%の減俸処分となります。今後は新設される再発防止委員会の助言を得ながら企業倫理ならびにコンプライアンスの向上に向けて全力を尽くして参ります。

今後も、厚生労働省の調査に全面的に協力してまいります。産学連携の重要性を認識し、研究の信頼回復のために、厚生労働省の指導も受けながら弊社が出来ることに前向きに貢献していきたいと考えています。

ノバルティスは2007年以来、日本の患者様に15件の新規化合物の新薬と16件の適用拡大による新薬をお届けして参りました。弊社はこれからも日本の社会、日本の患者さんに新薬を届けることに全力で取り組んで参ります。


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