2014年2月27日(火)都内にて、第3回目の「コンプライアンス・アドバイザリーボード~再発防止に向けて~」が開催され、以下のような議論が行われました。
1.弊社から第2回会議以降の状況報告と質疑応答
事務局より第2回会議以降の状況について説明を行った。
- SIGN研究事案に関する外部専門家による調査委員会の状況
- その他事案の調査状況、報道状況、当社における取組(社長メッセージ、ワークショップ、特別研修、IIT相談窓口の設置)等
2.中野委員による参考資料説明と質疑応答
中野委員が「わが国における医薬品の市販後臨床試験の在り方を考える:ディオバン(一般名バルサルタン)論文不正問題から学ぶ教訓と提言」(参考資料として配布)の主旨を説明。
3.討議
- 委員会として3月末に中間的な提言をとりまとめる方針に基づき、次回会議で提言案を議論することになった。そのための論点整理について、事務局より案をスライドに沿って説明。
- 質疑応答:
- 臨床試験と調査(副作用情報調査等)の違いについて、現場のMRがはっきりと認識できていないように感じている。「当社によってデータの信頼性に疑念を招くことがないよう、データの収集や解析等から距離を置く」、「そのためにCROなどの第三者に委託する」というように、大事な点についての具体的なアクションを強調することが大切
- 社員の理解のためには以下のような活動が必要。
- ルールや手続きの変更で、社員の納得感を醸成するためには、変更の背景や理念等、「なぜ」を理解してもらう
- どうしても守らなければならないことを特定し、わかりやすく強調する
- ワークショップのファシリテーターを育成する
- 社内文化、風土の改革において、トップマネジメントがその役割をしっかり果たす
- 次回会議は3月下旬に開催することとした。
以上